9.5mmの最高級ロープ |
このロープを使った初めての日のこと。タイの5.12aのルートを登っていて何度か墜落をしました。3,4回目の墜落で芯が折れて,フニャフニャになりました。ロープ径が1.2倍くらいに大きくなっています。
タイでのクライミングのために買ったロープ |
通常は下の状態です。購入してから1日目での使用でしたが,残念ながら末端を2m切ることになりました。ナイフで切るのがこれほど困難なロープは初めてでした。
ベアールのロープと違い,ナイフで切断するのは 容易ではありませんでした。さすがインフィニティ。 |
このような芯がフニャフニャになってしまう現象は3回目です。1回目はベアールのタイガー10.0mm,2回目はベアールのディアブロ10.2mmです。
原因を推測してみました。すべての状況に共通しているのは2つ。ビレイディバイスとセルフビレイです。
初心者にも使いやすいビレイディバイス オートロック機能付き |
1つ目,ビレイディバイスはクライミングテクノロジーの「クリックアップ」です。グリグリの場合,ロープを素早く繰り出すのに熟練した技術が必要ですが,このディバイスはロープを繰り出しやすいのが特徴です。オートロックがついているのでビレイヤーの負担を減らすことが出来ます。欠点は,使い方によってはスタティックビレイになること。ロープにかかる衝撃は相当なものだと思われます。
2つ目,ビレイヤーのセルフビレイです。クライマーとビレイヤーに体重差がある場合,ビレイヤーにセルフビレイを取ってもらうことがあります。ロープがお釈迦になった3回とも,ビレイヤーの体は伸びしろの殆どないダイニーマスリングで,体がアンカーに固定されていました。
これらの2つが,ロープへ激しいダメージを与えた原因と推測しています。
落下計数がさらに大きくなった場合,最悪の場合,ロープの切断という事態にも成りかねません。
ペツルのホームページにある,ダイナミックビレイが最善の方法だと考えています。
以下,引用。
「ダイナミックビレイをする際のコツ: クライマーのフォールに合わせて最初のプロテクション側に寄る、または小さくジャンプします。クライマー側のロープを 3 ~ 4 m もたるませておくことがダイナミックビレイになるわけではないということを理解しておく必要があります。この方法で墜落の衝撃は小さくなりません。クライマーの高さが十分でない場合には、グランドフォールのリスクも高くなります。
いずれにしろ、フォールの予測ができるように、ビレイ中に注意を怠らないことが重要です。グランドフォールやレッジにぶつかる危険がある場合はダイナミックビレイをするべきではありません。」
http://www.alteria.co.jp/sport/product/descender/grigri-experience/
0 件のコメント:
コメントを投稿