兵庫県民には信州の事情がよくわからず,錫杖で敗退すると路頭に迷ってしまいます。
挙げ句の果てには,エッジ&ソファやカモシカスポーツがエスケープルートになる始末。このままではいかんと思い,今回,地元のクライマーから聞いた,錫杖からの転戦ゲレンデを紹介します。
(1) 錫杖岳での転戦ルート
大雪や気温が高いなど,雪崩の危険がある場合,3ルンゼより左側に入るのは危険。その場合はP4周辺で登る。また,アプローチ途中のクリヤ谷にちょっとした氷があるらしい。
壁の状態が悪いならば錫杖で尾根をやるのも面白いとのこと。北尾根第三岩稜~本峰や,西尾地沢右岸尾根あたりも面白いそうです。
(2) 錫杖岳近辺での転戦ルート(アイスクライミング)
1月・2月の寒い時期ならば,竜島温泉近くの氷(クラッシュルンゼ、ウェルカムフォール)や善五郎でのアイスクライミング。
3月からは上高地の霞沢岳「中千丈沢」でのアイスクライミング。降雪直後は要注意。ロック&スノー2009年冬号NO46に詳細あり。
(3) 錫杖岳より遠方での転戦ルート
割り切って,瑞浪、恵那笠置でのフリーか,ボルダリング。錫杖岳近辺ではフリー・ボルダリングは期待できない。
2015年2月25日水曜日
2015年2月23日月曜日
雨プロ グラヴィティリサーチ神戸
2015年2月22日(日)
今日は全国的に雨の予報とのこと。丹波と西脇の3人と阪神から2人,計5名でグラヴィティリサーチ神戸に行ってきました。
13時~20時まで7時間登りました。まずはリードから。
今回登ったライン。11本です。すべて一撃。
5.10c
5.11a
5.11c
5.12a
5.11c
5.11d
5.11c
5.11b
5.11a
5.11a
5.11c (ボルダーエリア,43手課題)
17時に別館アネックスへ移動。長もの課題とボルダリングに専念します。
できたばかりの課題に挑戦します。5.10dの43手課題です。これも一撃。物足りないので,往復して遊びました。
あとは,3級前後の課題で遊びました。
どっかぶりに挑戦する女子。かっこいい!
今日は全国的に雨の予報とのこと。丹波と西脇の3人と阪神から2人,計5名でグラヴィティリサーチ神戸に行ってきました。
13時~20時まで7時間登りました。まずはリードから。
丹波・西脇の二人 |
今回登ったライン。11本です。すべて一撃。
5.10c
5.11a
5.11c
5.12a
5.11c
5.11d
5.11c
5.11b
5.11a
5.11a
5.11c (ボルダーエリア,43手課題)
17時に別館アネックスへ移動。長もの課題とボルダリングに専念します。
5.10dの43手課題を登るやまおとこ |
できたばかりの課題に挑戦します。5.10dの43手課題です。これも一撃。物足りないので,往復して遊びました。
核心のムーブ。平成の加藤文太郎。 六甲全山縦走を何度もやっています。 |
あとは,3級前後の課題で遊びました。
5回目にやっと登れた課題 |
どっかぶりに挑戦する女子。かっこいい!
錫杖岳 敗退
2015年2月21日(土)
関西のクライマー二人で,錫杖岳に行ってきました。目標は2ルンゼダイレクト。
前日20時に京都集合,24時に道の駅上宝に着きました。気温が高く,ひるがの高原や乗鞍高原でスピードを落とさずに済んだため,たったの4時間でのアプローチです。
25時就寝,3時50分起床。
この日は快晴との予報なので,数パーティー入山していると思いきや,我々を含めて2パーティーだけでした。もう1パーティーは,1ルンゼを目指していたようです。
登山道入り口に新しい看板が設置されていました。前回来たときもあったはずですが,真っ暗で気づきませんでした。
登山届けを出さないと,罰則規定が適用され5万円以下の過料だそうです。
登山道をアプローチして30分ほどで先行パーティーが引き返してきました。ラッセルが酷いので敗退するとのこと。残されたのは我々二人のみ。
もう少し先までさらに1時間ほど行ってみましたが,ワカンをはいて膝あたりまで,所によっては胸まで沈みます。尾根まで出るとさらに深くなると予想されるため,このままだと取付きに着くのは昼以降。2ルンゼ完登は難しいと考え,敗退することにしました。
やまおとこは大盛りイカ焼きそばのせいで吐き気との戦い,パートナーは右膝を壊していることも敗退の原因です(^^;;
錫杖岳前衛壁では5分おきに上部から雪崩が起きており,特に1ルンゼと2ルンゼは登れる状態ではありませんでした。
アプローチで引き返す判断は,間違いではなかったと思いますが,強いパーティーなら昼までアプローチに時間がかかっても,どこか取付くんだろうな。
錫杖から転戦するときのいいゲレンデ,どこかないものでしょうか・・・
関西のクライマー二人で,錫杖岳に行ってきました。目標は2ルンゼダイレクト。
前日20時に京都集合,24時に道の駅上宝に着きました。気温が高く,ひるがの高原や乗鞍高原でスピードを落とさずに済んだため,たったの4時間でのアプローチです。
25時就寝,3時50分起床。
この日は快晴との予報なので,数パーティー入山していると思いきや,我々を含めて2パーティーだけでした。もう1パーティーは,1ルンゼを目指していたようです。
登山道入り口に新しい看板が設置されていました。前回来たときもあったはずですが,真っ暗で気づきませんでした。
登山届けを出さないと,罰則規定が適用され5万円以下の過料だそうです。
登山道をアプローチして30分ほどで先行パーティーが引き返してきました。ラッセルが酷いので敗退するとのこと。残されたのは我々二人のみ。
もう少し先までさらに1時間ほど行ってみましたが,ワカンをはいて膝あたりまで,所によっては胸まで沈みます。尾根まで出るとさらに深くなると予想されるため,このままだと取付きに着くのは昼以降。2ルンゼ完登は難しいと考え,敗退することにしました。
やまおとこは大盛りイカ焼きそばのせいで吐き気との戦い,パートナーは右膝を壊していることも敗退の原因です(^^;;
錫杖岳前衛壁では5分おきに上部から雪崩が起きており,特に1ルンゼと2ルンゼは登れる状態ではありませんでした。
アプローチで引き返す判断は,間違いではなかったと思いますが,強いパーティーなら昼までアプローチに時間がかかっても,どこか取付くんだろうな。
錫杖から転戦するときのいいゲレンデ,どこかないものでしょうか・・・
2015年2月18日水曜日
まったりクライミング第3弾 in グラヴィティリサーチ神戸
まったりクライミング第2弾 in 烏帽子岩
2015年2月16日(月) 烏帽子岩1
土日が仕事だったため,月曜日と火曜日が代休になりました。アルパイン仲間は全員仕事。ということで,まったりクライミングをすることにしました。
平日の烏帽子岩は貸し切りだろうと思っていたら,15名前後のクライマーがいました。若いクライマーも数人いますが,ほとんどが退職された方のようでした。
今回のパートナーは4ヶ月ぶりのクライミングという高校生。
土日が仕事だったため,月曜日と火曜日が代休になりました。アルパイン仲間は全員仕事。ということで,まったりクライミングをすることにしました。
平日の烏帽子岩は貸し切りだろうと思っていたら,15名前後のクライマーがいました。若いクライマーも数人いますが,ほとんどが退職された方のようでした。
今回のパートナーは4ヶ月ぶりのクライミングという高校生。
5.11aを登らせる鬼っぷり |
<今回登ったルート>
5.10a 「タイムトンネル」
5.10b 「すきま風」 2回
5.10c 「ウィング」
5.11a 「ジャスティス」
5.9 「パッシブ」
5.10d 「タフ」
5.11a 「おじいちゃんのドタドタ落ち」
5.10a 「ゴールドフィンガー」
パートナーの高校生も楽しんでくれていたようです。
5.10b 「すきま風」 2回
5.10c 「ウィング」
5.11a 「ジャスティス」
5.9 「パッシブ」
5.10d 「タフ」
5.11a 「おじいちゃんのドタドタ落ち」
5.10a 「ゴールドフィンガー」
パートナーの高校生も楽しんでくれていたようです。
まったりクライミング第1弾 in 不動岩「正面壁」(1)
2015年2月11日(水) 不動岩
兵庫のアルパイン仲間は全員仕事だったので,相方と不動岩でまったりクライミングをすることにしました。
11時30分に正面壁に到着。前日,職場の若い衆に捕まってしまい,深夜2時まで日本酒を飲むことになりました。お陰で,二日酔いがひどかったです。
ウォーミングアップで,5.10a(NP)のクラック「なめくじ」にオンサイトトライ。ナッツを持ってきていなかったので,上部で5m以上ランナウトしてしまい,恐怖と吐き気との戦いでした。
その後,5.10a「ミート&ポテト」,5.11c「タイコ」を登りました。タイコは上部のポケットホールドでのクリップと,カチへのデッドポイントがポイントです。
MCフェイスに移動して,5.10c「スプリングサーティー」,5.11a「ルンルンサーティー」を登って終了。「ルンルンサーティー」は,核心のデッドで取るホールドをサイドピンチではなく縦持ちピンチがベストでした。
パートナーも久しぶりのクライミングを楽しんでくれたようです。
兵庫のアルパイン仲間は全員仕事だったので,相方と不動岩でまったりクライミングをすることにしました。
11時30分に正面壁に到着。前日,職場の若い衆に捕まってしまい,深夜2時まで日本酒を飲むことになりました。お陰で,二日酔いがひどかったです。
ウォーミングアップで,5.10a(NP)のクラック「なめくじ」にオンサイトトライ。ナッツを持ってきていなかったので,上部で5m以上ランナウトしてしまい,恐怖と吐き気との戦いでした。
その後,5.10a「ミート&ポテト」,5.11c「タイコ」を登りました。タイコは上部のポケットホールドでのクリップと,カチへのデッドポイントがポイントです。
MCフェイスに移動して,5.10c「スプリングサーティー」,5.11a「ルンルンサーティー」を登って終了。「ルンルンサーティー」は,核心のデッドで取るホールドをサイドピンチではなく縦持ちピンチがベストでした。
パートナーも久しぶりのクライミングを楽しんでくれたようです。
2015年2月13日金曜日
マムート「インフィニティ」 ロープカット
マムートのシングルロープ「インフィニティ」が,墜落で痛んでしまいました。
このロープを使った初めての日のこと。タイの5.12aのルートを登っていて何度か墜落をしました。3,4回目の墜落で芯が折れて,フニャフニャになりました。ロープ径が1.2倍くらいに大きくなっています。
通常は下の状態です。購入してから1日目での使用でしたが,残念ながら末端を2m切ることになりました。ナイフで切るのがこれほど困難なロープは初めてでした。
このような芯がフニャフニャになってしまう現象は3回目です。1回目はベアールのタイガー10.0mm,2回目はベアールのディアブロ10.2mmです。
原因を推測してみました。すべての状況に共通しているのは2つ。ビレイディバイスとセルフビレイです。
1つ目,ビレイディバイスはクライミングテクノロジーの「クリックアップ」です。グリグリの場合,ロープを素早く繰り出すのに熟練した技術が必要ですが,このディバイスはロープを繰り出しやすいのが特徴です。オートロックがついているのでビレイヤーの負担を減らすことが出来ます。欠点は,使い方によってはスタティックビレイになること。ロープにかかる衝撃は相当なものだと思われます。
2つ目,ビレイヤーのセルフビレイです。クライマーとビレイヤーに体重差がある場合,ビレイヤーにセルフビレイを取ってもらうことがあります。ロープがお釈迦になった3回とも,ビレイヤーの体は伸びしろの殆どないダイニーマスリングで,体がアンカーに固定されていました。
これらの2つが,ロープへ激しいダメージを与えた原因と推測しています。
落下計数がさらに大きくなった場合,最悪の場合,ロープの切断という事態にも成りかねません。
ペツルのホームページにある,ダイナミックビレイが最善の方法だと考えています。
以下,引用。
「ダイナミックビレイをする際のコツ: クライマーのフォールに合わせて最初のプロテクション側に寄る、または小さくジャンプします。クライマー側のロープを 3 ~ 4 m もたるませておくことがダイナミックビレイになるわけではないということを理解しておく必要があります。この方法で墜落の衝撃は小さくなりません。クライマーの高さが十分でない場合には、グランドフォールのリスクも高くなります。
いずれにしろ、フォールの予測ができるように、ビレイ中に注意を怠らないことが重要です。グランドフォールやレッジにぶつかる危険がある場合はダイナミックビレイをするべきではありません。」
http://www.alteria.co.jp/sport/product/descender/grigri-experience/
9.5mmの最高級ロープ |
このロープを使った初めての日のこと。タイの5.12aのルートを登っていて何度か墜落をしました。3,4回目の墜落で芯が折れて,フニャフニャになりました。ロープ径が1.2倍くらいに大きくなっています。
タイでのクライミングのために買ったロープ |
通常は下の状態です。購入してから1日目での使用でしたが,残念ながら末端を2m切ることになりました。ナイフで切るのがこれほど困難なロープは初めてでした。
ベアールのロープと違い,ナイフで切断するのは 容易ではありませんでした。さすがインフィニティ。 |
このような芯がフニャフニャになってしまう現象は3回目です。1回目はベアールのタイガー10.0mm,2回目はベアールのディアブロ10.2mmです。
原因を推測してみました。すべての状況に共通しているのは2つ。ビレイディバイスとセルフビレイです。
初心者にも使いやすいビレイディバイス オートロック機能付き |
1つ目,ビレイディバイスはクライミングテクノロジーの「クリックアップ」です。グリグリの場合,ロープを素早く繰り出すのに熟練した技術が必要ですが,このディバイスはロープを繰り出しやすいのが特徴です。オートロックがついているのでビレイヤーの負担を減らすことが出来ます。欠点は,使い方によってはスタティックビレイになること。ロープにかかる衝撃は相当なものだと思われます。
2つ目,ビレイヤーのセルフビレイです。クライマーとビレイヤーに体重差がある場合,ビレイヤーにセルフビレイを取ってもらうことがあります。ロープがお釈迦になった3回とも,ビレイヤーの体は伸びしろの殆どないダイニーマスリングで,体がアンカーに固定されていました。
これらの2つが,ロープへ激しいダメージを与えた原因と推測しています。
落下計数がさらに大きくなった場合,最悪の場合,ロープの切断という事態にも成りかねません。
ペツルのホームページにある,ダイナミックビレイが最善の方法だと考えています。
以下,引用。
「ダイナミックビレイをする際のコツ: クライマーのフォールに合わせて最初のプロテクション側に寄る、または小さくジャンプします。クライマー側のロープを 3 ~ 4 m もたるませておくことがダイナミックビレイになるわけではないということを理解しておく必要があります。この方法で墜落の衝撃は小さくなりません。クライマーの高さが十分でない場合には、グランドフォールのリスクも高くなります。
いずれにしろ、フォールの予測ができるように、ビレイ中に注意を怠らないことが重要です。グランドフォールやレッジにぶつかる危険がある場合はダイナミックビレイをするべきではありません。」
http://www.alteria.co.jp/sport/product/descender/grigri-experience/
2015年2月12日木曜日
ペツル ノミック
ペツルのノミックです。冬の御在所や錫杖など,ミックスクライミングには最適なアックスです。
ノミックの悩みどころはアックスを支点とするときです。カーブがきついので,スタンディングアックスビレイや,雪面にアックスを埋め込む支点構築において,難点があります。
アックスを支点とする山登りをする場合は,クォークやサミテックあたりがいいと思います。
ノミックには,ハンドグリップにセルフビレイを取るための穴がありますが,手と干渉するのが不満でした。
そこで,スピッツェ(石突)を六角レンチで取り外し,内部の穴に4mmアクセサリコードを忍ばせました。
N氏のアックスを参考 |
これでグリップ時のストレスから少し解放されると思います。
ダブルフィーシャーマンズノットで 結束したコード。緩んでこないように テーピングで巻いてもよい。 |
次に,ノーマルアックスのままでは滑りますし,アックスが冷たくなってしまうので,自己融着テープを巻き付けました。
奮発してペツルのテープ。1個約1000円なり。 |
シャフトすべてに巻くためには4個必要です。 |
巻き方は,このホームページを参考にしました。
https://www.youtube.com/watch?v=2pk4wUuHgIQ&feature=youtu.be
安い融着テープに比べて,格段に断熱性とグリップ性が高くなりました。同時に,出費も高くなりました・・・
2015年2月9日月曜日
備中 長屋坂(1)
2015年2月7日(土)
アルパイン仲間が見つからず,1ヶ月ぶりのまったりフリークライミングをすることにしました。
長屋坂に来るのは4回目です。当初は,長屋坂の11後半をすべて1回で登って,12に専念しようと考えてました。
しかし・・・1ヶ月フリーをやってなかったため,持久力が大幅にダウン。ことごとくOS,RP失敗。アップを含めて合計10便出したものの,やればやるほど高度が下がる始末。
■ フリッカー(5.11c) 2便 失敗
3P目付近でステミングできれば楽勝と思われる。5P目のクリップが難しい。落ちると右側に振られますが,核心を越えてからの5P目クリップがベストでした。
■ 黒鳥交差点(5.11c) 3便 失敗
2P目のクリップ体制うまく作れずパンプする。3P目以降に繋がりませんでした。
■ ストライクバック(5.11c) 3便 失敗
ハイステップ&足クロスからデッドで解決。たぶんお買い得ですが,よれてなければおいしい課題だと思います。
嗚呼,なさけなや・・・。ということで,今回はプリシラ(5.13d/5.14a)について。
プリシラはいつも閑古鳥が鳴いていて,チョーク跡すらほとんどありません。小山田大氏が初登,3Pin目まではプリクリップだったそうです。第2登はフリーソロでの中原栄氏。
今回はなんと挑戦者が2名いました。島根から来た県代表クライマーの高校1年生と,大阪のつよつよクライマーです。
二人とも何度も挑戦されてましたがRPならず。自分もいつか挑戦する日が来るのでしょうか・・・
アルパイン仲間が見つからず,1ヶ月ぶりのまったりフリークライミングをすることにしました。
長屋坂に来るのは4回目です。当初は,長屋坂の11後半をすべて1回で登って,12に専念しようと考えてました。
しかし・・・1ヶ月フリーをやってなかったため,持久力が大幅にダウン。ことごとくOS,RP失敗。アップを含めて合計10便出したものの,やればやるほど高度が下がる始末。
■ フリッカー(5.11c) 2便 失敗
3P目付近でステミングできれば楽勝と思われる。5P目のクリップが難しい。落ちると右側に振られますが,核心を越えてからの5P目クリップがベストでした。
■ 黒鳥交差点(5.11c) 3便 失敗
2P目のクリップ体制うまく作れずパンプする。3P目以降に繋がりませんでした。
■ ストライクバック(5.11c) 3便 失敗
ハイステップ&足クロスからデッドで解決。たぶんお買い得ですが,よれてなければおいしい課題だと思います。
嗚呼,なさけなや・・・。ということで,今回はプリシラ(5.13d/5.14a)について。
プリシラはいつも閑古鳥が鳴いていて,チョーク跡すらほとんどありません。小山田大氏が初登,3Pin目まではプリクリップだったそうです。第2登はフリーソロでの中原栄氏。
今回はなんと挑戦者が2名いました。島根から来た県代表クライマーの高校1年生と,大阪のつよつよクライマーです。
クロスの後,左のカチを掴む。その後,右手であまいピンチを デッドポイントする。 |
二人とも何度も挑戦されてましたがRPならず。自分もいつか挑戦する日が来るのでしょうか・・・
2015年2月5日木曜日
登山靴(冬山用)
まずは,冬山デビューで買った登山靴ザンバラン「エキスパートプロ」。
1月の穂高の稜線や八ヶ岳で使用しましたが,足指が寒くてストレスフルな靴です。2000m以上の山なら3月から5月までの使用に限定しています。1500m以下であれば,12~2月の使用も可能でした。ペツルのワンタッチアイゼンとの相性は最悪。グリベルがベストチョイスです。
バツーラよりも重いにも関わらず寒いので,この靴の出番は減りそうです。シングルブーツで次に買うならスポルティバ「ネパールキューブ」の一択です。
サイズ42で1足1040g |
次に,2年前に買ったスポルティバ「トランゴプライム」。
この靴で5.10aのフェースを登った実績があり,クライミング能力は抜群。頑張れば5.10cのフェースでも何とか登れそうです。
この靴の長所はとにかく軽く,足裏感覚が抜群なこと。そして安い!しかしながら,軽いということはもちろん寒い!!1月の錫杖で履いて,足指が麻痺しました。
この靴は3月~5月での使用がベストで,日帰り,頑張っても1泊二日までにしています。ネオプレーンソックスで靴底をぬらさないようにすれば,もう少し長期も可能です。ワンタッチアイゼン着用可能で,夏の剱でも有効だと思います。
842g。今は廃盤になりました。 暖かいインナーソールに交換。 |
1年前に購入したスポルティバ「スパンティーク」。とにかく暖かいです。この靴を履いて寒いと感じることはありません。足裏感覚も抜群でクライミングも可能です。他の靴は42ですが,ワンサイズ上げて43を履いています。
欠点は重さのみ。ゲイターを含めると片方で1300g以上になります。大きい靴なのでこれに合うゲイターは殆ど無く,ノースかORの2択です。ゲイターを改造すれば,他メーカーも使用できます。
約1150g。ゲイターも必須。 |
今年購入したスポルティバ「バツーラ2.0」。吹雪の御在所では全く寒さを感じさせませんでした。錫杖でもテストする予定です。この靴のすばらしさはフィット感です。踵が浮かない靴はこれだけです。ただ,紐をきつく閉めると登りで足首が痛くなるので,結び方には気を使います。
約900g。 |
ゲイターいらずのこのシューズ。総合的に判断して,一番軽くてそこそこ暖かいので,これから一番出番が増えてきそうです。欠点は値段だけ!スペインで50000円台で買えたので,日本でももっと安く売れるはず!!
2015年2月4日水曜日
ウィンタークライマーズミーティング(3)
2015年2月2日(月)
楽しかったミーティングもいよいよ最終日となりました。今日のパートナーはピオレドールホルダーH氏と,黒部横断をしている屈強な27歳W氏です。
ラッセル以外のアプローチには自信がありましたが,この二人の前では赤子同然でした。すべてが早い!速い!
1P目。H氏リード。30mのライン,なんとプロテクションゼロ!!スピードもめちゃくちゃ速くて驚愕しました。ウエリ・シュテックかいな!!
2P目。やまおとこリード。簡単な雪稜歩き。負けじとめちゃくちゃ速く登りました。
3P目。H氏リード。30mの岩登り。またしてもプロテクションゼロ!!落ちないとは思いますが,落ちたら大怪我する高度です。世界のH氏の登りに,頭の中が真っ白になりました。
4P目。いよいよ核心ピッチ。I氏曰く,冬期未登とのこと。H氏とW氏はどうやって登るか目を輝かせています。じゃんけんをしてやまおとこが勝ちました。H氏,W氏はがっかりしてしまいまいした。
今回登ったライン。イボイノシシ,トライカム,キャメロット#6まで駆使して,何とかオンサイトできました。
三日間でしたが,素敵な仲間と最高の時間が過ごせました!さらに腕を磨きたいと思います。
楽しかったミーティングもいよいよ最終日となりました。今日のパートナーはピオレドールホルダーH氏と,黒部横断をしている屈強な27歳W氏です。
ラッセル以外のアプローチには自信がありましたが,この二人の前では赤子同然でした。すべてが早い!速い!
1P目。H氏リード。30mのライン,なんとプロテクションゼロ!!スピードもめちゃくちゃ速くて驚愕しました。ウエリ・シュテックかいな!!
2P目。やまおとこリード。簡単な雪稜歩き。負けじとめちゃくちゃ速く登りました。
3P目。H氏リード。30mの岩登り。またしてもプロテクションゼロ!!落ちないとは思いますが,落ちたら大怪我する高度です。世界のH氏の登りに,頭の中が真っ白になりました。
4P目。いよいよ核心ピッチ。I氏曰く,冬期未登とのこと。H氏とW氏はどうやって登るか目を輝かせています。じゃんけんをしてやまおとこが勝ちました。H氏,W氏はがっかりしてしまいまいした。
今回登ったライン。イボイノシシ,トライカム,キャメロット#6まで駆使して,何とかオンサイトできました。
今日は13時までに藤内小屋帰着のため,4P目終了点より懸垂下降。3回で取り付きに戻ってきました。H氏の懸垂下降。やまおとこがロープを引いている間に,既に下降しています。やっぱり早い!!
三日間でしたが,素敵な仲間と最高の時間が過ごせました!さらに腕を磨きたいと思います。
ウィンタークライマーズミーティング(2)
2015年2月1日(日)
この日のパートナーはM氏とO氏です。M氏はピオレドール賞を受賞されている,正真正銘のスーパークライマーです。
朝6時起床。朝食後,記念撮影を小屋の前にて。その後7時30分に出発しました。
9時。取り付きに到着し,登攀準備完了しました。本部に登攀開始の連絡を入れます。
今回登ったライン。バットレス左凹角。全部で5Pでした。
1P目。やまおとこリード。リードを立候補したところ,快諾してくれました。あまり装備を持ってきておらず,終了点作成用のスリングがありませんでした。そこでメインロープで支点を構築しました。メインロープでの支点構築は知識としてはありましたが,現場では初めてで,かなりもたついてしまいました。
草付きでのプロテクション設置について,M氏からご指摘を頂きました。立木には何重にもスリングを巻いて,すっぽ抜けないようにするようにとのことでした。ブッシュで終了点を作成する方法があるとのご指摘も頂きました。
2P目。M氏リード。核心ピッチにもかかわらず,「ザックは持つよ」と仰いました。カムを支点で使ってしまったので,10㎝スクリューで核心直下のプロテクションを設置していました。それで突っ込む勇気は自分にはありません。
M氏の装備を見ていて気がついてことは,すべてのギアにバックアップを取っていることです。何気ないようですが,ビレイ中もアックスのバックアップを取っていたり,ヘルメットからヘッドライトを落とさない工夫をしています。オーバーグローブにもバックアップを取っていました。人間はミスをする生き物なので,ミスをしないような工夫が大切です。
ビレイ中はすぐにビレイジャケットを着て,体温を維持するようにしていました。クライミングでベストパフォーマンスを発揮するために,体調管理についても常に気を遣います。
ビレイについてもパートナーの安全を最優先に考えています。ハーフロープ2本でビレイをするときもオートブロックがかかります。懸垂下降のバックアップも兼ねているディバイスです。冬期での使用は2シーズン目で,トラブルは無かったそうです。
また,ショックアブソーバー付きクイックドローを携帯していました。クライミングロープへのこだわりもあります。このようにして,チームの安全を第一に考える姿勢が成功の秘訣なのかもしれません。
3P目。O氏リード。10数メートル伸ばして終了。4P目はやまおとこリード。
5P目。M氏リード。草付きを駆け上ります。ノープロでめちゃくちゃ早かったです。ビレイが追いつかなくて大変でした。
3回の懸垂下降を経て,16時20分に取り付きへ。N氏から昨日教わったことですが,支点がいくら頑丈に見えても必ずアグレッシブテストをするということです。懸垂下降でのミスは重大事故に繋がります。事実,昨日メンバーの一人が懸垂下降中に数十メートル落下して,骨折する事故がありました。
夜はスライドショー&ミーティングでした。来年度は特別な場合を除いて新しいメンバーを入れず,今のメンバーでさらに成長していくということになりました。
この日のパートナーはM氏とO氏です。M氏はピオレドール賞を受賞されている,正真正銘のスーパークライマーです。
朝6時起床。朝食後,記念撮影を小屋の前にて。その後7時30分に出発しました。
パタゴニアとノース協賛のイベントです |
今回登ったライン。バットレス左凹角。全部で5Pでした。
1P目。やまおとこリード。リードを立候補したところ,快諾してくれました。あまり装備を持ってきておらず,終了点作成用のスリングがありませんでした。そこでメインロープで支点を構築しました。メインロープでの支点構築は知識としてはありましたが,現場では初めてで,かなりもたついてしまいました。
O氏は凹角,M氏はフェースから登ります。 |
草付きでのプロテクション設置について,M氏からご指摘を頂きました。立木には何重にもスリングを巻いて,すっぽ抜けないようにするようにとのことでした。ブッシュで終了点を作成する方法があるとのご指摘も頂きました。
終了点直下のO氏 |
2P目。M氏リード。核心ピッチにもかかわらず,「ザックは持つよ」と仰いました。カムを支点で使ってしまったので,10㎝スクリューで核心直下のプロテクションを設置していました。それで突っ込む勇気は自分にはありません。
M氏の装備を見ていて気がついてことは,すべてのギアにバックアップを取っていることです。何気ないようですが,ビレイ中もアックスのバックアップを取っていたり,ヘルメットからヘッドライトを落とさない工夫をしています。オーバーグローブにもバックアップを取っていました。人間はミスをする生き物なので,ミスをしないような工夫が大切です。
ビレイ中はすぐにビレイジャケットを着て,体温を維持するようにしていました。クライミングでベストパフォーマンスを発揮するために,体調管理についても常に気を遣います。
ヘルメットの工夫 首までガードできるヘルメット |
終了点で装備のバックアップを取る |
ビレイについてもパートナーの安全を最優先に考えています。ハーフロープ2本でビレイをするときもオートブロックがかかります。懸垂下降のバックアップも兼ねているディバイスです。冬期での使用は2シーズン目で,トラブルは無かったそうです。
クライミングテクノロジー 「アルパインアップ」 |
また,ショックアブソーバー付きクイックドローを携帯していました。クライミングロープへのこだわりもあります。このようにして,チームの安全を第一に考える姿勢が成功の秘訣なのかもしれません。
ペツル「アサップソーバー」 |
3P目。O氏リード。10数メートル伸ばして終了。4P目はやまおとこリード。
4P目。木登りや岩稜登りを経てテラスへ。 |
3回の懸垂下降を経て,16時20分に取り付きへ。N氏から昨日教わったことですが,支点がいくら頑丈に見えても必ずアグレッシブテストをするということです。懸垂下降でのミスは重大事故に繋がります。事実,昨日メンバーの一人が懸垂下降中に数十メートル落下して,骨折する事故がありました。
夜はスライドショー&ミーティングでした。来年度は特別な場合を除いて新しいメンバーを入れず,今のメンバーでさらに成長していくということになりました。
ウィンタークライマーズミーティング(1)
2015年1月31日(土)から2月2日(月)にかけて,ウィンタークライマーズミーティング(以下WCM)が三重県御在所岳で行われました。
参加メンバーの中には,ピオレドール賞受賞者4名を含む,日本だけでなく世界で活躍するクライマーがたくさんいました。
関西からはやまおとこ,Mu氏,Mi氏の3名で参加してきました。深夜12時,蒼滝公園着。集合時間の朝6時には約30名のクライマーでごった返していました。
当初の予報では三日間とも晴れでしたが,雪が降りしきる,冬山らしいコンディションとなりました。
標高665mに位置する藤内小屋に荷物をデポしました。編成チームは2名~3名で,ロープやギアの打ち合わせをしました。1日目のパートナーはアルパインだけでなくフリー,クラックの達人N氏と,Right&Fast所属O氏。初日の目標は中又左。
藤内沢にてアイゼン&ギア装着。このあたりから風がかなり強くなってきました。
今回のライン。2週間前に挑戦して失敗していたルートです。途中のワイドクラックが核心で,宿題になっていました。
1P目 N氏リード。10時30分登攀開始。プロテクションの極め方がどれも完璧で,登り方も美しかったです。ワイドクラックの箇所は残念ながら突破できず。しかしながら二日後,5.14b&四段クライマーのMi氏が完登しています。
2P目。O氏リード。簡単な雪稜。
3P目。やまおとこリード。アイスクライミング。 出だし核心。スクリューの歯があまり研がれていなくて,差し込むのがめちゃくちゃ大変でした。上から落ちてきた氷で顔を数カ所切ってしまいました。
登り終わって下降します。3回の懸垂下降で,取り付きに戻りました。途中,A氏,M氏のアイスクライミングを見学しながら降りました。
まだ15時前と時間が早かったので,前尾根P5フランケで遊びました。
夜はスライドショー&懇親会でした。
参加メンバーの中には,ピオレドール賞受賞者4名を含む,日本だけでなく世界で活躍するクライマーがたくさんいました。
関西からはやまおとこ,Mu氏,Mi氏の3名で参加してきました。深夜12時,蒼滝公園着。集合時間の朝6時には約30名のクライマーでごった返していました。
当初の予報では三日間とも晴れでしたが,雪が降りしきる,冬山らしいコンディションとなりました。
標高665mに位置する藤内小屋に荷物をデポしました。編成チームは2名~3名で,ロープやギアの打ち合わせをしました。1日目のパートナーはアルパインだけでなくフリー,クラックの達人N氏と,Right&Fast所属O氏。初日の目標は中又左。
藤内沢にてアイゼン&ギア装着。このあたりから風がかなり強くなってきました。
今回のライン。2週間前に挑戦して失敗していたルートです。途中のワイドクラックが核心で,宿題になっていました。
1P目 N氏リード。10時30分登攀開始。プロテクションの極め方がどれも完璧で,登り方も美しかったです。ワイドクラックの箇所は残念ながら突破できず。しかしながら二日後,5.14b&四段クライマーのMi氏が完登しています。
1P目の核心。
ワイド限定課題。 |
2P目。O氏リード。簡単な雪稜。
3P目。やまおとこリード。アイスクライミング。 出だし核心。スクリューの歯があまり研がれていなくて,差し込むのがめちゃくちゃ大変でした。上から落ちてきた氷で顔を数カ所切ってしまいました。
出だしが怖い。スクリューが中々刺さらず,かなりパンプしました。 |
世界のA氏。敢えて難しいラインから登っています。 |
世界のM氏。ダンスをしているような軽やかな登り。 |
誰も登れなかったライン。 |
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