2017年2月8日水曜日

クライミングハーネス<整理編>

クライミングハーネスを12個所有しています。買いすぎで反省しています…。折角なので,それぞれの長所・短所などを纏めておきます。

ちなみに私のウェストは72㎝です。購入の際の参考になればと思います。

「220 LT」はパンプ大阪で格安購入可。

まずは,「アークテリクス」。ハーネス発祥のメーカーで,クライマー御用達の誰もが憧れるブランド。

左上から「220 LT size S」,右上「SL340 size XS」,下「I 340A size M」です。

フリークライミングをする場合,私のベストチョイスは「220 LT」です。「SL340」よりもウエストベルトが細くなりますが,クライミングのしやすさ,220gという圧倒的な軽さが魅力です。

「I 340A」はアルパイン用で購入しましたが,サイズが大きすぎて出番がなく…だれか引き取ってくれないかな。

「アルパイン」用ハーネス。

続いて,「ブラックダイヤモンド」

上段は「モーメンタムDS size M & L」,下段左は「アスペクト size M」,下段右は「ゼノス size M」です。

上段のハーネスは初心者の頃に購入したもので,今は引退しています。下段のハーネスはアルパイン用です。

ブラックダイヤモンドのハーネスは,ギアラックが固定されているためギアが遊びにくく,ギアの着脱が容易です。ビレイループが大きいため、厚手のグローブをしていても操作がしやすいのが特徴です。

また,冬山などでトイレをするときに,アイゼンを脱がずにレッグループを外すことができ,ロープ確保したままで用を足すことができます。

私のアルパイン用ベストチョイスは「アスペクト」です。ゼノスに比べてバックルが大きく,厚手のグローブをしていても取り扱いが容易で,アイスクリッパーも装着可能です。

右下のみ「ダイアパー式」ハーネス。

続いて,「マムート」

左上から「Ophir 3 Slide size M」,右上「Togir Slide size M」,左下「Ophir 4 Slide size XS-M」,右下「Zephir Altitude size S」です。

マムートの特徴は,タイインポイントにプラスティックのプロテクターがついており,ロープが傷みにくいように工夫されています。

それだけではなく,ビレイループには,使用期限を過ぎるとレッドラインが出てくるようになっていて,安全配慮の点で,特に初心者にお勧めです。

私の場合,アルパインでの利便性やフリーでの動きやすさを考慮した場合,やや中途半端な感があり,出番がほとんどなくなりました。

ジム専用ハーネスとして使用中。270g。

続いて,「ペツル」の「ヒューロンドス size S」です。クライミングのしやすさ,軽さについては,アークテリクスの「220 LT」に匹敵します。

いかんせん,ウエストベルトがとても狭いため,墜落時に腰の痛みがありました。また,ビレイループはとても小さく,ジムやコンペに特化したハーネスでしょう。

最後に,クライミングハーネスの耐用年数についてです。

ブラックダイヤモンドの説明書より

ブラックダイヤモンドは約3年としています。

マムートの説明書より。

マムートは,「未使用で最大10年」,「1年に2回使用で7年まで」,「ひと月に1回の使用で5年まで」,「ひと月に数回の使用で3年まで」,「毎週使用した場合1年まで」,「日常的に使う場合,1年以下」としています。

ペツルの説明書より

ペツルは製造日から最長10年としています。これはあくまで「最長」であり,マムートと同様,考えている以上に耐用年数は長くはないでしょう。

ハーネスは命を預かる大切なギアですが,とても古いハーネスを履いている方にビレイをしてもらうと,少なからず不安を感じざるを得ません。

コンペのビレイをしていた時の話ですが,予選でトップロープにも拘わらず,墜落の衝撃でタイインポイントが破断した例を間近で見ています。

また,ヨセミテで命を落とした「Todd Skinner」は,ビレイループの破断が原因と聞いています。

このような事故は他人事ではなく,次は自分の番かもしれない。クライミングは仮死スポーツという意識をもって,望みたいと思います。

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