その時の様子(準決勝)は こちら。
インドアクライミング(リード)での主流シューズを調査するため,今大会の準決勝で使用されたシューズランキングを,男女別に纏めてみました。
<男子>
1位 スカルパ「インスティンクトVSR」 5人
1位 ファイブテン「ハイアングル」 5人
3位 スポルティバ「スクワマ」 4人
4位 スカルパ「ドラゴ」 2人
4位 ファイブテン「Jet7」 2人
4位 イボルブ「アグロ」 2人
4位 スポルティバ「フューチュラ」 2人
4位 スポルティバ「パイソン」 2人
(*履いている人数が1人のシューズは割愛しました)
最も驚くべきは,ワールドカップでの常連シューズ,スポルティバの「ソリューション」が圏外になっていること。
私は長らく「ソリューション」を愛用してきましたが,ヒールフックに癖があって,例えば強傾斜で1㎝程度のホールドへのヒールフックなど,細かいホールドへの対応が難しいです。
その点,インスティンクトVSRや,ハイアングルはそれを可能にしてくれます。私はハイアングルもジムで使用していますが,やや硬い靴でスメッジングがしっくりこず,あまり出番がありません。
ファイブテン「ハイアングル」 |
私見ですが,体重が60㎏以下であれば,インスティンクトVSRが,リードクライミング(インドア)での最強シューズだと思っています。
ヒールフックのみならず異次元のトゥフック性能で,従来のシューズと一線を画した,新時代の靴だと断言できます。
スカルパ「インスティンクトVSR」 |
<女子>
1位 スポルティバ「ソリューションウィメンズ」 6人
2位 スポルティバ「パイソン」 3人
2位 ファイブテン「ハイアングル」 3人
2位 スカルパ「インスティンクトVSR」 3人
5位 スカルパ「フューリア」 2人
5位 スポルティバ「ソリューションメンズ」 2人
5位 ファイブテン「アサナジアローヘッド」 2人
5位 テナヤ「オアシ」 2人
女子においては,ソリューションのウィメンズが圧勝です。ウィメンズはメンズに比べて,若干ソールが柔らかくなっています。メンズとウィメンズを合わせると8人も履いています。野口選手が履いているということも人気の一因でしょう。
ソリューション以外のシューズは殆どのシューズが柔らかく,体重の軽い選手が多い,女性が選んだシューズともいえるかもしれません。
スポルティバ「ソリューションウィメンズ」 |
私は,メンズとウィメンズ両方の「ソリューション」も使用しています。同サイズで履いていますが,靴のフィット感があまりよくありません。最も,メンズ,ウィメンズとも靴の中間部での装着感が甘く,やや浮いてしまうような傾向にあります。
基本的に女性クライマーは男性クライマーよりも軽量なので,スポルティバのパイソンや,スカルパのフューリアなど,スリッパ系の柔らかい靴が見られます。
このような柔らかい靴は,体重の重いクライマーにとって足よれの原因となるので,女性であれば50㎏,男性であれば60㎏以下と思われる選手の着用が見られました。
クライミングシューズは,スポルティバ・スカルパ・ファイブテンの三強時代に入っており,ここ最近はスカルパの躍進に目を見張るものがあります。これからの動きにも注目していきたいと思います。
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