富山のWさんとやまおとこで,錫杖岳へ行ってきました。
兵庫県を19時出発。24時ひるがの高原SA着。3時間寝るつもりが,金属チェーンをつけた大型除雪車が2台動き回り,大騒音で寝られず・・・。1時間の仮眠でSAを出発しました。
高山の「すきや」で牛丼を注文し,道の駅「かみたから」で食事。1時間仮眠して待ち合わせの5時となりました。
荷物の分担をするとき,W氏は来週の剱のトレーニングがしたいので,荷物を重くしたいとのこと。共同装備については,彼が食事,登攀具一式(キャメロット,トライカム,ナッツ,ハーケン),ロープを持つことに。自分はテント,ガスだけでした。ビーコンチェックをしていざ出発!
5時50分出発。 |
登山道入口から50mほどはトレースがありましたが,そこからあとはトレース無し。W氏はトレースがないことが分かると大喜び。
6時。ワカン装着 |
7時。渡渉地点へ。ザックを先に投げました。ワカンを履いてのジャンプ,危うく落ちるところでした。
もも~腰ラッセル。 |
8時,前衛フェースが見えてきました。W氏のラッセルの早さに驚愕。黒部横断している若者はすごい!
W氏曰く,ラッセルにもグレードがあるらしい。Rグレードと名付けていて,今回は「R3」くらいなので普通ですとのこと。ちなみに,最高グレードのR8は,時速100mのラッセルだそうです(笑)
右手に前衛フェース。 |
前衛フェースを素通りして,右上しました。前衛フェースを通り越してからがとにかく長い!
11時。ようやく北尾根第3岩稜取り付きに到着しました。空荷でトレースをつくって,進みます。この時点で,ラッセルに慣れていないやまおとこは燃え尽きました・・・。
二人で相談してラインを決めました。未登らしい。 |
1P目。Ⅳ級。やまおとこリード。じゃんけんに勝ちました。15キロのザックを背負ってのクライミング。
この岩場は見た目以上に悪い!逆層で,節理が発達しておらず,クラックが全く見当たりません。草付きは解凍され,氷はグザグザ。
この下のプロテクションは10mほど下でした。 |
約10mのランナウト。必死で雪を掘り起こすもクラックは見つかりませんでした。下りることも出来なくなり,覚悟を決めました。 そして核心の5mトラバースへ。
1P目核心。立木へのトラバース |
10mのランナウトでトラバース。15キロのザックを持ってグラウンドフォールすれば,位置エネルギーもかなりのものです。落ちたら死ぬだろうな,と何度も思いました。ラッセルでパンプした足が震え出します。意を決してトラバース開始。
トラバース成功!!何とか生還しました。立木でビレイポイントを作成し1P目終了。
2P目。W氏リード。Ⅱ級。
2P目 |
3P目。Ⅴ級。W氏リード。この時点でやまおとこは,疲労困憊。W氏がリードしたいと強く言うので,お任せすることにしました。
このピッチはかなり難しい。どパンプしました。 |
体力無限大のW氏。気力もすごい。 |
最後はロープがいっぱいになり,コンテで登りました。
W氏はバケツを掘って,ボディビレイをしていました。やまおとこの為に,渾身の力で引っ張り上げてくれます。
ステミングで登ったとのこと。 |
尾根を出てからもしばらくはビレイして,進みました。
16時30分。ビバーク準備開始。やまおとこがテントを張っている間,W氏は明日のためにトレースを作りに行ってしまいました。
ようやく食事にありつけました。W氏の料理はうまい!
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