2016年6月7日火曜日

クライミングのためのトレーニング

2016年6月5日(日)

九州から東海まで梅雨入りが発表されました。天気が良くないので,この日は姫路グラヴィティリサーチでトレーニング。


5.9でアップをして,5.11dのコンペ課題,5.12cのKさんの課題,5.11bの課題を登りました。


5.12cの課題。下部も悪いが,最上部のハング直下がめちゃくちゃ悪い。ボルダー1級以上ありそう。宿題に。

強くなるためにはどうしたらいいか,クライマーにとって永遠の課題だと思います。いま考えていることをまとめてみます。

(1) ATP-CP系の強化

筋肉を動かすためにはATP(アデノシン3リン酸)が必要なのは周知の事実。ATPの生産方法は3種類あるといわれています。

(a) ATP-CP系機構
(b) 乳酸系機構
(c) 有酸素系機構

です。

(a) ATP-CP系機構は,力は強いが,せいぜい10秒程度で枯渇してしまうので,クレアチンで補うようにしています。

(b) 乳酸系機構は,大きな力を出すが30秒から1分程度で枯渇します。最大筋力の増大と血液による代謝能力の増大に加え,乳酸排出能力が重要とのこと。

(c) 有酸素系機構は,パワーは小さいが長時間続けることができる。


(2) LT値の上昇

乳酸は(a)および(b)において発生し,エネルギー供給が酸化系(有酸素系)から解糖系(無酸素系)に切り替わるポイント,すなわち乳酸が発生しだす値のことを,LT(乳酸性作業閾値)というそうです。

LT値は一般的に最大筋力に対して比率が決まるとされているようで,最大筋力の増大がキーポイントといえそうです。

(3) 運動神経の強化

運動神経はタイミング(時間的な調整),スペーシング(空間的位置関係の調整),グレーディング(発揮される力の強弱の調整)で決定されるといわれています。

すなわち,運動神経を鍛えることで,効率よく筋肉を使うことができ,エネルギーの節約にもつながるものと考えます。

神経系のトレーニングとして,もっとも有名なのはキャンパシングです。

今回はここらへんで…。

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