彼は登山界のノーベル賞と言われる「ピオレドール賞」を受賞しており,アイガー北壁スピードレコード保持者。
アンナプルナ南壁ソロ。エベレスト無酸素登頂など数々の記録を持っており,フリーで5.14を登るクライマーです。
Alpine Climber「Ueli Steck」 |
そんな尊敬してやまないアルパインクライマー「Ueli Steck」が,2017年4月30日,ヒマラヤのヌプチェで帰らぬ人となりました。
クライマーなら誰しも知っている映像だと思いますが,スイスの三大北壁「アイガー」をフリーソロで登ったときのものです。
当時,私の目標は「アイガー北壁」登攀でしたので,これには頭を殴られたかのような大きな衝撃を受けたのを覚えています。
2012年8月9日撮影。壁の大きさに圧倒された。 |
私は山登りからアルパイン,フリーとボルダーという流れでスタートしたクライマー。何年もやっていると宿題を放置した課題が出てきます。
その一つが「アイガー北壁」です。「グリンデルワルト」駅を降りた瞬間に見えるアイガー北壁に,畏敬の念を抱かない人はいないでしょう。
「Ueli Steck」がこよなく愛したこの山に向かえないか,ということで本棚からトポを取り出してみました。
登頂するためのルート数は約50。 |
初登ルートは「ヘックマイヤー」です。それから何十年もたち様々なラインが開拓されています。
1200mの絶壁への挑戦は,「5.14」や「四段」を登るのとは違った,達成感があるでしょうね。
最後になりましたが,偉大なるクライマー「Ueli Steck」への哀悼の意を捧げたいと思います。
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