ジムで10回程度、岩場で1回使用し、2ヶ月程度の期間でのレビューとなります。
普段の靴のサイズは26.2cmで、スカルパの靴は通常39-1/2を履いていますが、キメラは40にしています。
その理由は、キメラはダウントゥがキツいだけでなく、ターンインもかなり攻めて作られているからです。
靴の作りはレースタイプとなります。トゥフックがしやすいよう、ドラゴと同様のラバーがついています。
靴紐はしっかりと締めなくてはなりません。さもなければ、強いダウントゥとターンインの相乗効果で、ヒールフックの時に踵が浮くことがあります。
靴の裏側の写真です。フロントのゴムとヒールのゴムを接続するブルーのゴムが、ダウントゥ構造の持続性を担保します。
一目見てわかるとおり、ターンインはかなりキツい!ダウントゥもソリューション並のきつさです。強傾斜でも足が切れません。
以上を踏まえてキメラの感想ですが、非常にすばらしいシューズです。ジムクライミングではキメラをメインにしています。
ドラゴの粘りとソリューションのダウントゥ、レースによる装着感など、絶妙なバランスとしか言いようがありません。
欠点をあげるとすれば、エッジング性能とヒールフックの安定性です。それが改善できれば、最強のシューズになります。
ここ最近、スカルパは日本で売り上げが伸びているとのことで、日本人の足形に合わせて設計していると聞いています。これはまさしくマスターピースといえるシューズではないでしょうか。