2015年3月28日(土)
富山のWさんと2人で穴毛谷に入りました。深夜12時発で16時間行動,前日の睡眠時間は1時間と過酷な登山でした。
穴毛谷は7本の沢が合流しており,日本最大級の雪崩が起こる場所として有名です。ここ数日の好天を頼りに,踏み込む決断をしました。
沢の数が多いため,分岐で地形図をチェックします。
雪崩を警戒して12時に入山。 |
朝5時頃,2の沢奥壁が見えてきました。どこもかしこもデブリ。穴毛谷の巨大雪崩で亡くなった人が,大勢いるというのは知っていたので,とても緊張しました。
目的の岩が見えてきました。所々ラッセルがありました。ワカンを履いたり,アイゼンを装着したり,3,4回切り替えをしました。
岩壁が見えてきて大興奮。 |
尾根の上部にはまだ雪が残っており,ひやひやのアプローチです。
西穂高の空が赤らんできました。 |
取り付きに到着。登攀準備開始。
1P目。じゃんけんで勝ったやまおとこがリード。どのラインを登るか様子を見ています。
どのラインから登るか,みなさんならどうしますか?
2P目。やまおとこリード。右側から登攀開始。
フォローのW氏。 |
正面突破を避けルンゼへ。 |
4P目。やまおとこリード。左側クラックから登攀。M5 or M6かな。結局,上部までつなげることが出来ず,振り子トラバースになりました(笑)
上が繋がっておらず,右側へトラバース。 |
5P目。W氏リード。泥付きでのトラバース。
5P目。左上部に雪崩爆弾があり,緊張が走ります。
6P目。やまおとこリード。
フォローするW氏。 |
7P目。W氏リード。このピッチも悪かったです。見事なクライミングで切り抜けました。
右ルンゼを諦め,正面突破。 |
ようやく稜線に出ました。雪崩を恐れて休憩無しでの登攀。精も根も尽き果てました。
8P目。やまおとこリード。
12時。ようやくクリヤの頭へ到着!
ようやく水が飲めます。 |
ご褒美のこの景色。
槍から穂高まで綺麗です。 |
クリヤの頭から一気に下降。ここもデブリランドでした。
とても歩きにくい斜面だったのと,睡眠不足で体力が底をつき,とても時間がかかってしまいました。
前衛フェースの冬はもうおしまい。
アプローチの林道は土が見えていました。